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器の用途
文様単元
青銅器鋳造
文様の設計
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器の用途
文様単元
青銅器鋳造
文様の設計
気生万物
創意工夫の神業
前言
青銅器は商・周文明の偉大な成就であり、同時期の古代文明とそれぞれの勝ち場を占有していました。青銅器は商・周時代の宇宙観および礼儀規範、広範で深遠な意味合いを凝集しており、深く理解する価値があります。ここでは青銅器の器具、文様単元、鋳造技術、設計基準をご紹介します。これを機に商・周青銅文明が遺した貴重な文化財を窺い知ることが出来ます。
器の用途
敬天祭祖(神を敬い先祖を崇める)祭典は商・周時期の大切な祭典でした。青銅器は祭典の中での主役であり、主に食べ物を盛り付ける食器や酒器、更に手や顔を洗う器、及び雅楽を演奏する楽器に分けることが出来ます。
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青銅器の紹介
文様単元
商・周時代の青銅器の多くは祭祀を行う際に使われたため、造型と文様は全て礼制に符合する必要がありました。このため、この器の表の文様は多くの特殊な文様単元…気文の組み合わせでできており、同時に特定の設計規範にも符合しなければなりません。
「気文」単元は、構造は簡単ですがその変化は無限で、変形して組み替えられた様子は奇々怪々です。よく見かける形式には陰文と陽文があります。
氣紋組合
商・周青銅器文様の設計者が、どのように各種気文を応用して巧みに異なるのテーマの文様を作り上げたのかをご披露します。
1
PHOENIX-BIRD PATTERN
鳳鳥文
2
蝉文
CICADA PATTERN
3
ANIMAL-MASK PATTERN
獣面文
4
蛇文
SERPENT PATTERN
1
PHOENIX-BIRD PATTERN
鳳鳥文
本作の拓本の左右に二羽の極楽鳥が背中合わせに留まっており、翼や足の爪は、はっきり見え、全体的に調和の取れた美を醸し出しています。
本作の拓本の左右に二羽の極楽鳥が背中合わせに留まっており、翼や足の爪は、はっきり見え、全体的に調和の取れた美を醸し出しています。
2
CICADA PATTERN
蝉文
商末周初の青銅器の紋様の中で、蝉文はほとんどが脇役でした。本作の拓本は逆三角の蝉文が器体の至る所にアレンジされ、むしろ本作の紋様の主役となっています。
商末周初の青銅器の紋様の中で、蝉文はほとんどが脇役でした。本作の拓本は逆三角の蝉文が器体の至る所にアレンジされ、むしろ本作の紋様の主役となっています。
3
ANIMAL-MASK PATTERN
獣面文
本作の拓本に見られるラインは獣の鼻で、左右両側に丸い眼球があり、鼻の下には歯をむき出しにした獣の口があり、人を恐れさせる息を発しています。
本作の拓本に見られるラインは獣の鼻で、左右両側に丸い眼球があり、鼻の下には歯をむき出しにした獣の口があり、人を恐れさせる息を発しています。
4
SERPENT PATTERN
蛇文
蛇文は商朝中晚期の頃の青銅器の中に、除々に増えていった文様で、殆どは広くて大きな頭部、丸くて突き出した2つの目玉、くねくね曲がった身体、上に巻き上げた尾があります。
蛇文は商朝中晚期の頃の青銅器の中に、除々に増えていった文様で、殆どは広くて大きな頭部、丸くて突き出した2つの目玉、くねくね曲がった身体、上に巻き上げた尾があります。
青銅器鋳造
商代の青銅斝(か)の製作工程は、鋳型製作、原料の冶金、鋳造に分けられます。模範の原料は泥を練ることから始まり、二十何回ものステップを経て、やっと完成します。青銅斝の原料は銅、錫、鉛を適度な割合に調合します。原料を高温で溶かした後、鋳型に流し込み、青銅の原型を作ります。次いで模範を打ち砕き、原型を取り出し、修整した後、青銅斝が完成します。
内型の製作
刮板と敷板を利用して、斝の泥形を作り、陰干しの後、三分の一の模型に分け、 120度の夾角面上に固定し、更に器脚と立柱を加えて斝の内模とします。
外鋳型の製作
内鋳型と外鋳型の関係は凹凸で相応しており、外鋳型は内型面に再製され出てきます。斝の外鋳型を再製した後、ゆっくりと陰干しをすると同時に、この外鋳型は、続けて内部中央の部分を製作します。
内部の芯の製作
斝の三つの外鋳型の表面には一層の泥を塗布しますが、三つの鋳型をしっかりと組み合わせ、その中に芯を埋め込むと同時に突き固めます。外鋳型を外し、芯の素材の表面の泥を取り払うと、内芯ができていて、外鋳型と内芯の間にこうして出来上がった隙間…これが即ち青銅斝の厚さなのです。
文飾の製作
文飾は陰干しの外鋳型の表面上の製作を指し、先ず文飾の下書きを描き、 再度各種の雕刻工具で刻みます。
炙り焼き
陰干しの外鋳型と内芯は共に炙り焼きをして硬化させます。その過程は、徐々に温度を約1000度まで上げ、その後、自然冷卻をします。最後に4つの鋳型と2つの芯を組み合わせて範包
埋め込み
銅液を流し込むと外側に圧力がかかる為、組み合わせた範包は砂の箱の中に埋めなければならず、このカバーする力が銅液を流し入れる時、銅液の外への圧力に対抗し、鋳造の成功率を高めるのです。
鋳造して器を作る
青銅器の成分は銅・錫・鉛を含む合金です。比例の正確な材料を1100度前後で精錬し、1100度前後で青銅熔液となります。その溶液を鋳型の内部に注入し、冷卻後鋳型を打ち砕いて器を取り出し、修整後、即、青銅製品を手にすることが出来ます。
文様の設計
青銅器の文様は朦朧とした視覚効果の創造を企図しており、鋳造技術の変革により、器の壁は徐々に厚くなり、各時代の設計者は、この頃から相異なる文様設計の模式を発展させたのです。
早期の青銅器は器の壁が比較的薄かった為、多層の文様を流し込んで溶鋼を鋳造するができず、文様は簡明なものでした。本作は規律正しい対象的な獣面文が器体を一周しており、簡潔で生き生きした美観を呈しています。
16th-14th century BCE
獣面文斝
商朝早期
15th-13th century BCE
13th-11th century BCE
11th-10th century BCE
10th-9th century BCE
9th century to 771 BCE
商朝晩期より、器体に厚みが加わり、重なりがはっきりと分別できる文様が鋳造されるようになりました。本作は青銅方尊四面の中の獣面文、及び四角の上に半分レリーフされた鳳鳥文が主な文様で、主文と称されます。器体のその他の部分は気文で埋め尽くされており、こうした第二の文様は、地文と称します。
16th-14th century BCE
15th-13th century BCE
犠首獣面紋円口方尊
商朝 早中期
13th-11th century BCE
11th-10th century BCE
10th-9th century BCE
9th century to 771 BCE
器体の形が厚みを帯び、頑丈になって来るに連れ、主地紋が重なり合う順序も明白となりました。この時期の地文の多くは気文が変形して、螺旋文の飾りで埋めていました。設計者は、主文と螺旋文との組み合わせの関係の規範がなかったため、螺旋文の多くは主文の状況に応じて、1本の螺旋で描き、完成させていました。
16th-14th century BCE
15th-13th century BCE
13th-11th century BCE
蟠龍文盤
商代晚期
11th-10th century BCE
10th-9th century BCE
9th century to 771 BCE
主文と螺旋文の設計関係は、この時已に共に遵守する規範が出来上がっていました。その規範とは、もし主文の輪郭に尖った部分がある場合は、この傍ら地文は2本の螺旋文を、もし尖った部分がない合は、その傍らの地文は、1本の螺旋文で埋めること…とあります。
16th-14th century BCE
15th-13th century BCE
13th-11th century BCE
11th-10th century BCE
召卣
西周早期
10th-9th century BCE
9th century to 771 BCE
商・周両時代の気文設計は、代々同じ流れを汲んでいますが、両時代で最も異なる点は、西周の気文に数学的な符合πの単位が出てきたことです。
16th-14th century BCE
15th-13th century BCE
13th-11th century BCE
11th-10th century BCE
10th-9th century BCE
服方尊
西周中期
9th century to 771 BCE
西周早中期の青銅器文様は異常な程の華麗さを呈していましたが、西周晚期になると一変して、単純な幾何学的設計を伺わせるようになり、その一例として、本作…宗周鐘の文様が挙げられます。文様そのものはシンプルですが、やはり伝統的な器文が変形して製作されています。
16th-14th century BCE
15th-13th century BCE
13th-11th century BCE
11th-10th century BCE
10th-9th century BCE
9th century to 771 BCE
宗周鐘
西周晚期
文飾のサイケデリックな視覚原理
特別謝意
統合計画部門
国立故宮博物院
製作部門
日目視覚芸術有限公司 / 潘洛斯互動設計有限公司
特別謝意
周原博物館青銅範鋳工芸研究所
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